日本平和学会について

1973年に設立された本学会は、変わりゆく現実に対応しながら、平和な世界を実現するための学術活動を持続的に展開してきました。国家間紛争はもとより、軍事主義、不均衡な社会構造、貧困、環境・人権への脅威、差別など人間の安全を脅かす諸要因の除去に向けて、学際的な研究を積み重ね、平和の構想を提示してきています。

 通常の活動として、定例の春季研究大会と 秋季研究集会のほか、全国7つの地域における地区研究会の実施、さらに、学会誌『平和研究』(年2号)の刊行、平和賞・平和研究奨励賞の授与などを行っています。また、英文のニュースレターを発行して、学会活動の成果を広く世界にも発信しています。

 各地からつどう多彩な専門領域を有する会員の数は現在800名を越え出ていますが、平和をとりまく諸条件は絶えざる変動を続けています。3・11後のいま、<脱暴力>の思想に共鳴するより多くの人たちに、本学会の実践的研究の輪に加わっていただきたいと念願しています。